サロン経営は、客単価よりも「時間単価」を考えると上手くいく!
こんにちは!田村です。一般的なイメージで、客単価って「高いほどいい」と思われがちですよね。
でも、ホントは少し違います。
サロン経営において大切なのは、客単価よりも「時間単価」です。
今回は、時間単価について。また、その「上げ方」についても、詳しくお話します!
これを知った上で経営を見直せば、あなたのサロンにも「収益を増やす余地があること」を発見するハズです。
時間単価を上げるには?
では、具体的に「時間単価アップ」の対策をお話していきますね。
パターンは、いくつかあります。
(対策1)タイムアップ
価格も何も変えなくても、
「ただ施術をタイムアップするだけで」
時間単価は上がります。これはイメージしやすいですよね。
特に、
「●●分 ○○円」
といったメニューがない、もしくは少ないサロンでは、最も有効な手段です。
ムダな時間を減らす
施術そのもの以外にも、
「滞在時間全体を見直す」
ことで、意外とムダな時間は削れるものです。
ぜひ1度、お客さまの来店から退店までの中でムダが潜んでないか?見直してみましょう!
施術に限らず「滞在時間」を短縮できれば、時間単価は上がります。
(対策2)値上げ
他の何も変更しなくても、価格そのものを値上げすれば、時間単価は上がります。
これは特に、
「今の価格設定が安い場合」
検討の余地があるはずです。
(対策3)オプションの販売
メインのメニューで時間単価をアップできなくても、
「時間単価の高いオプションメニュー」
を一緒に販売することで、当然ながら時間単価も上がります。
たとえば僕の場合、「トリートメント」がその1つ。
価格3000円のもので、所用時間は5分ほどなので、時間単価の高いオプションと言えます。
こういったオプションを販売できると、一気に時間単価は上がります。
「今、そういうオプションはない」
という場合も、新たに作れないか?考えてみましょう!どの業種でも、必ずあるハズです。
(対策4)物販の強化
サロンの物販というのは根本的に、時間単価の高いものになっています。
最初の購入時には、使い方のレクチャーやカウンセリングなど、逆に時間がかかる事が多いですが、
リピート購入時には、ほぼ所要時間がありません。
つまり、時間単価アップに大きく貢献してくれるのですね。
たとえば、1人サロンでも月間100万「物販だけで」売り上るサロンもあります。。^^;
(対策5)時間縛りの「ない」メニュー
よくエステやリラクゼーションでは、
「○○分 ●●円」
という形のメニューを見かけます。これ自体が悪いワケではありませんが、
「全てのメニューが ○○分 ●●円 になっている。」
という場合は、メニュー構造を見直したいところです。具体的には、
「時間縛りのないメニューを導入」
することで、時間単価のアップを計りたいですね。
いきなり全て入れ替える必要はないので、少しずつ取り入れてみて下さい。
タイムアップの懸念
余談ですが、
「時間をかけないと、お客さまの満足度が下がる。」
と、お考えの方は少なくありません。ただ、これはほとんどの場合「幻想」です。
「早さ」もサービスの一環。僕たちは、お客さまの貴重な時間を使っているのですから。
(僕の言葉ではなく誰かが言ってた言葉なのですが、どなたか思い出せません。^^;)
たしかに一部には、
「ゆっくり時間をかけてやってほしい。」
というお客さまがいるのも事実ですが、これは少数派。
分かりやすいところで言うと、美容室のヘアカットですね。
さすがに1分で終わればそういう声も上がるでしょうが、僕の場合カットは10分〜15分ほど。
カットしてる時間そのものは、最大で20分。早ければ5分です。
これが、1時間くらいずーっとカットするスタイリストもいるワケです。(そのスタンスを意図的に作っているならアリですが。)
ところが多くのお客さまは、
「希望のスタイルになるなら、早く終わる方がいい。」
と思っています。
なお、施術そのものではなく、
- ゆっくりお話したい。
- 長時間接していたい。
といったお客さまであれば、(言い方は悪いですが)プラスメニューを受けて頂くようにしていけば良いのです。
「お会計を終えた後も、なかなかお客さまが帰らない。」
というのは、実はすごく大きな問題です。早急に対応を考えましょう!
そもそも時間単価って?
読んで字の通りですが、時間単価って、
「時間あたりの単価」
の事です。客単価の場合、
【売上】÷【客数】
で算出できますが、時間単価の場合は、
【売上】÷【お客さまの滞在時間】
と、なります。
ここでは話を分かりやすくするために、
【時間単価】=【1時間あたりの単価】
とします。
例えばある美容室で、1日の客数が5人。
5人の施術に、合計6時間かかったとします。
仮に5人分の売上合計が6万円の場合。間単価は、
【6万円】÷【6人】=【1万円】
つまり、「1万円/時間」となります。
平たく言ってしまえば、「時間単価」とは「あなたの時給そのもの」なのですね。
田村
もう少し細かいことを言うと、「1万円/1時間」ということは「10分/1666円」です。
あなたの時給は?
サロンに限らず全てのお仕事は、時給に換算することができます。
極端な話、
「私は月収100万円です。」
と言っても、1日20時間、月30日働いていれば、時給は1666円しかありません。
時給って「生産性」を分かりやすく数値化したものなのですね。
ですから常に、「あなたの時給」を上げる工夫や努力をしていきましょう。
たとえばコチラのエステサロンでは、自宅サロンながら「月11日休んで78万円」ほどの売上を出しています。
あなたも同じように「時給」を上げていくことで、
「時間と収益」
両方の選択肢を増やしていくことが可能です。
でもお話しましたが、収益を上げながら「より自由な選択肢」を増やすためには、この「時給意識」がとても大切です。
単価を「下げて」時間単価を「上げた」実例
たとえば、僕自身を振り返ってみます。
現状、僕はサロン経営には携わりつつも、自分自身がサロンに立つのは、月に数日。
過去3ヶ月ほどののデータを集計しますと、客単価そのものは「10500円」。
最も単価アップに注力した時期は16000円ほどでしたから、5500円も下がっています。
しかし時間単価で見ると、「1時間8500円」となっており、これは過去の「単価16000円」の時期と同じくらい。
さらに、「1日に対応できる客数」は増えています。
結果的に、「今の方が売上を最大化できている」と言えるのです。
誰でもそうなるワケ?
厳密には「誰でも」ではありませんし、サロンのスタンスにもよります。
より少ない客数で売上を立てる事を重視するなら、「客単価重視」の方が向いていますね。
1000円カットの経営
ちなみに世にある「1000円カット」の店。
一見格安ですが、「時間単価」という視点で見れば、決して安くありません。
おおよそ滞在時間が10分〜15分に設定されているので、スタイリスト1人で1時間あたり4人は担当できます。
つまり、カット4000円で滞在時間が1時間のサロンよりも、多くの収益が見込めるのです。
さらに価格訴求で集客には苦労しないので、いろんな意味で「賢い経営」と言えますね。
田村
多くの場合、「時間単価」を上げた方が、「客単価」を上げるよりも結果的に収益アップします。
時間単価を上げりゃいいのは分かったわよ。でも、どうすりゃ上がるの??
具体的に「上げる方法」についても、お話させてくださいね。
とはいえ・・・
誤解のないように言っておきますが、今回のお話は、
「客単価はどうでもいい。」
というモノではありません。ただ、時間単価をしっかり見直すことで、
「客単価アップ以上の収益増加を見込めるサロンが沢山ある。」
という話です。
例えば客単価を高めていけば、
「少ない客数で売上を作れる。」
という大きなメリットがあります。
時間単価を意識しすぎてヘンに値下げしたり、中途半端な価格帯に調整することはオススメできません。
また、1000円カットの例を前半で引き合いに出しましたが、あれは「最低価格だから」成り立っているのです。
一概に、「客単価は安くてもいいや。」というモノではないので、ご注意くださいね。
なんか、ややこしいわね!結局、どっちなのよ!!
す・すみません。(汗)
一概に「どっち」という話ではなくて。
ただ、時間単価を上げる「伸び代」は、どのサロンにも確実にあるんで。意識して改善しておかないとモッタイナイことに・・・。
んじゃ、時間単価は「上げろ」ってことでいいのね!?
は・はい。結論は、そうなりますね。
まとめ
時間単価アップの対策は、今スグ出来るモノもあれば、「時間と準備」が必要なモノもあります。
今の状況に合わせて、あなたが取り組みやすいものから始めてください。
まずは、
「自サロンの時間単価を知る。」
というだけでも、いろんな事に気づくハズ。そこから見えてくる改善点も、見逃せませんからね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ぜひ今日から、時間単価アップに取り組んでください。
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