美容室を開業する前に「これだけは知っておきたい」ポイント7選
こんにちは。田村です。美容室の開業ラッシュは、まだまだ続いていますね。もうしばらくは、増加傾向が続くようです。
今回は、美容室の開業前に知っておきたいこと。知らないとソンするポイントなどを、7つにまとめました。
ちなみに、エステやネイルなど、他のサロンにも共通することが沢山あります。^^
資金繰り|日本政策金融公庫とは?
まず、多くの方がはじめに考えるのが、資金繰りについてですね。
自己資金でまかなえるなら、それに越したことはないですが。そうでない場合も多々あるでしょう。
美容室などのサロン開業において融資を受ける場合は、日本政策金融公庫の利用がオススメです。
日本政策金融公庫での創業融資については、
を、参考になさってください。
融資を受ける、サロン側の目線で書いています。^^
そもそも、美容室やサロンの開業資金はいくらかかるのか?
これはホント、一概には言えませんが。一般によく目にする開業資金は、高すぎる気がします。
たとえば美容室なんかでは、1人や2人で運営するサロンなのに、1千万とか・・・ちょっとかけ過ぎではないかと。^^;
モチロン、資金が潤沢にある場合は、それでいいのですが。多くの場合、そうではないですよね?
サロン開業にかかる費用は、ザックリ下記に別れます。
- 物件取得費(保証金や仲介料など)
- 改装費用
- 設備費(シャンプー台や機材など)
- 材料費(初期に必要なモノ)
- 商品
- 店舗家具、什器
- その他備品
- 広告費(チラシやweb制作など)
- 販促物の作成費(カード類など)
物件取得は、都内なんかの好立地なら当然、高額になってくるでしょうし、ピンキリではあります。
しかし、その他のモノは、かなり調整できるのです。
高いモノで揃えれば、たしかに小さなサロンでも1千万くらいにはなる。
でも正直、美容室で1人サロンなら300万くらいから開業可能です。
500万あれば、かなり良いサロンが出来ますね。
もちろん、1千万かければ、好き放題できますが。(笑)
ただ、そのお金、結局あなたが返すんですよ??
まぁ、条件次第では、美容室でも100万くらいで出来る場合もあります。
高額な機材が必要ない業種のサロンなら、もっと安くできるかもしれませんね。
たとえばリラクゼーションサロンや、機器を使わないエステ、まつエク、ネイルサロンなどは、けっこう安価にオープンできる業種です。
内装の改装費って、そんな高くないです。
カベをつくるとか、その物件の構造自体をイジる場合は別ですが。
ふつうに壁紙や床、天井の張替えって、意外と安いです。(素材にもよりますが)
おおよそですが、20坪のサロン全体の床、壁紙を全部やりかえても、30万くらいで収まったりします。
照明関係を全部イジっても、プラス10万〜くらい。水道配管は少し高いですが、それでも15万〜という感じ。
意外と、改装費って、高くないんですよ。
保証金は信用度で変化する。
物件取得の時、保証金ってありますよね?店舗の場合、やたら高い物件もあります。
実はアレ、あなたの信用度で変化します。
「Aさんなら、10ヶ月分だけど、Bさんなら2ヶ月分でいいよ。」
みたいな世界ですね。ただし、はじめての開業の場合は、基本的に信用ゼロと思ってください。
これは、仕方のないことです。^^;
そういう意味では、はじめにお世話になった不動産屋さんと、良いカンケイを保っておく事は大切ですね。
機材の値段はけっこう値切れる。
たとえば美容室御用達のメーカーT社なんかは、
「割引はありません。」
の一辺倒だったりします。でも実際は、定価の2割ていど、割り引くことが出来るハズなんです。
実際、やってる業者はやってますしね。交渉次第です。ただし、マックス2割のようですね。
物件はとにかく数見るべし!
物件選びは、1番楽しくも、1番タイヘンです。とにかく、時間がかかります。
まずは、色んな不動産屋を回って、数見ていきましょう。
そうすると、そのエリアの相場が見えてきます。また、自宅選びと同じで、
- 予算(いくらまで)
- 絶対条件(駐車場付きなど)
- 譲れる条件(広さなど)
などを決めておくと、物件も見やすいです。
また、不動産屋さんとキチンと関係を作っておけば、希望の物件が出た場合に連絡をもらえます。
不動産屋さんとは、仲良くしておきましょう。^^
立地 VS 家賃
立地と家賃の関係は、ご理解いただけると思います。
駅近など有利な物件ほど、家賃も高くなってしまいますよね?
これは予算の関係もありますが、基本的には、立地優先をオススメします。
「支払えるかどうか、かなり怪しい・・・」
みたいな物件は、さすがにオススメできませんが。^^;
いくら家賃が安くても、集客に不利になるのは大きな「マイナスポイント」です。
たとえば,
- 物件A 家賃8万円
- 物件B 家賃12万円
その差は1,5倍ですが、客単1万なら、月4人の集客で埋まる範囲。客単2万なら、たった2人です。
それ以上の集客差が立地で生まれるなら、高くても物件Aが有利といえます。
「大通りに面していれば良い物件」というワケではない!
歩行者の多い都心部ではべつの話ですが、
車社会のエリアでは、大通り沿いが正解というワケではありません。
- 車で立ち寄りやすいかどうか?
- 中央分離帯なんどが邪魔にならないか?
- 駐車場に停めやすいか?
みたいな部分が重要ポイントとなってきますので、注意してください。
店舗デザインは、とにかく数を見ておく
本屋さんに行けば、店舗デザインやインテリアデザインの本は、数えきれないほどあります。
ネットで検索しても、沢山出てきますよね?多くの情報を見ながら、あなたのサロンのイメージを膨らませていきましょう。
デザインナーを入れない場合なら、
「壁紙はコレ。床はコレで、照明は・・・」
と、全てあなたが決める必要があります。
ココはもう、大量の情報を仕入れておきましょう。
色んなサロンに行ってみるのも、良いですね。^^
田村が今からサロンを出店するなら・・・
もし、僕が今から新たにサロン出店するなら、
「地域には無いサロンづくり」
を、徹底します。2コ目のサロンもそうでしたが。
次に作るなら、もっともっと突き抜けたコンセプトにしますね。
これは趣味の問題もありますが、
「こんなサロン、見たことないです。」
そう言わせただけで、ある意味、差別化と口コミの元になりますから。
開業スケジュール
サロン開業には、スケジュールの組み立てがとても大切です。
「いつオープンするのか?」
まずはココを決めて、逆算していくのが良いでしょう。たとえば、オープン予定が7月1日であれば、
- 6月20日 プレオープン
- 6月3日 什器、備品の搬入
- 6月1日 改装工事完了
- 5月3日 改装着工
- 5月2日 オープン予告開始
- 5月1日 物件取得
のように、はじめはザックリでいいので、スケジュールを組んでいきましょう。
往々にして、想定よりも時間がかかったり、工期がズレ込んだりというのは、よくあることです。
余裕を持ったスケジュールで動きつつ、業者には納期の確認などをこまめに行いましょう。
居抜き物件って、別に得じゃないですよ?
よく、美容室の居抜き物件とか、エステやネイルの居抜き物件ってありますね。アレ、そんなに得じゃない場合が多いです。
たまたま、自分が気に入った立地。しかも気に入った内装なら、お得に感じるかもしれません。
でも、居抜きはけっこう、改装が必要なんですよ・・・。
考えてみてください。前に、同じ業種のサロンがあったのです。内装そのまま・・・雰囲気もそのまま・・・
そんなサロン、行きたいですか??
あと、美容室の場合は、水回りとかボイラーに問題が出てくる場合がよくあります。
こういう点でも、居抜き物件いは気をつけた方がいいですね。
開業前から、いかに予告できるか?が勝負。
「開業さえすれば、何とかなる。」
コレは確実に、痛い目を見ます。実際に開業してしまえば、毎月の固定費が発生しますからね。
美容室に限らず、サロンの開業は、
「いかにスタートダッシュできるか?」
です。というのも、開業初期の方が集客しやすいのです。キャンペーンも打ちやすいですしね。
広告宣伝は、開業前から行いましょう。2ヶ月、3ヶ月前から予告する必要があります。
たとえば、「貝塚市のネイルサロン テテさん」とか、「滋賀のまつエクサロン エミリーさん」は、これがシッカリできていたので、オープンしてスグ、繁盛サロン状態です。
いかに事前予告できるか?
ココ次第で、オープン後3ヶ月の売上は決まります。
必要な売上をデザインする。
モチロン、事業をはじめるのですから、計画は必要です。僕は、
「売上はデザインするモノ」
って考えています。実際、売上はデザインできもの。デザインすべきものです。なんとな〜く考えた、
「これくらいの売上はいくでしょ。」
という計画は、なんとな〜く頓挫します。(笑)まさに、ヘアデザインと同じなのですね。ボンヤリしたイメージで、良いデザインは生まれません。
- 何で集客するのか?
- オープン予告は十分か?
- リピート対策は万全か?
- どのような計画で売上を伸ばしていくのか?
もちろん、はじめから100%の準備は不可能です。でも、出来ることはやっておく。どうせ、後からやることになるのですから。
まとめ|美容室やサロンの開業は誰でもできる。
サロンの開業そのものは、誰にでもできます。
大切なのは、開業を夢やゴールにしないこと。サロンの開業は、スタート地点にすぎません。
また、いくら計画しても、計画通りには進みません。(計画がムダという意味ではありません。)
ただし、本日ご紹介した内容は、覚えておいてください。全くの無計画では、グダグダな開業となり、開業3ヶ月後に慌てることになりかねません。
- 開業に必要な資金を把握する
- 開業に必要な資金を準備する
- 店舗イメージをハッキリさせる
- 開業スケジュールを組む
- 立地条件を考え、候補を選ぶ
- 候補の中から物件を選ぶ
- オープン予告を徹底する
- 売上をオープン前からデザインする
こういったポイントを、スケジュールに沿って進めていくことで、あなたのサロン開業はスムーズに進むでしょう。
サロン開業の際は、ぜひ、この記事をもう一度読み返してみてください。^^
参考記事|
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